発光性有機ラジカルにおけるエキシマー様発光の起源解明に関する研究成果が Journal of the American Chemical Society 誌に掲載されました。

大阪大学の松岡講師との共同研究により、発光性有機ラジカル集合体で観測されるエキシマー様発光状態(EX)の電子的な性質を、分光学的に明確化した研究成果が Journal of the American Chemical Society 誌に掲載されました。本研究では、空間的に拘束された発光性ジラジカルをモデル系として用い、EX状態がラジカル間電荷移動により生成する閉殻一重項の双性イオン(zwitterionic)状態であることを実験的に示しました。

さらに、この双性イオン状態の形成が一重項スピン状態に特有であることを明らかにし、ラジカル多色素系における光物理・光化学過程の理解を大きく前進させました。本成果は、将来のスピンフォトニクス材料設計に向けた重要な基盤知見を与えるものです。

本研究室では、西郷と江原が中心となってナノ秒ポンプ・プローブ過渡吸収測定を行い、発光性ジラジカルにおけるエキシマー様(EX)状態の生成過程および電子的性質の解明に貢献しました。

“Spectroscopic Characterization of the Charge-Separated Zwitterionic State Responsible for the Excimer-like Emission of a Luminescent Diradical”
Ryota Matsuoka*, Yusuke Yoneda, Hikaru Kuramochi, Tomoaki Miura, Tadaaki Ikoma, Masaki Saigo, Takumi Ehara, Kiyoshi Miyata, Ken Onda, Tetsuro Kusamoto*
J. Am. Chem. Soc. in press (2025).

分光分析化学研究室
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