金属フリー有機分子液体における高速・高効率な室温りん光発光に関する研究成果が Chemical Science 誌に掲載されました。
名古屋大学の谷准教授との共同研究により、金属を含まない有機分子液体において、室温で高速かつ高効率なりん光発光を実現した成果が Chemical Science に掲載されました。本研究では、ジメチルオクチルシリル(DMOS)置換基を有するチエニルジケトンを液体化することで、溶媒を用いない有機分子液体からの室温りん光発光を達成しました。これらの分子液体は、空気中で最大 5.6%、アルゴン雰囲気下で最大 25.6% という高いりん光量子収率を示し、5000 s-1を超える大きなりん光速度定数を有することが明らかになりました。
当研究室では、江原が中心となって過渡吸収分光測定を行い、数ピコ秒で進行する項間交差過程を解析しました。これにより、有機分子液体におけるりん光発光の過程およびその発現機構を時間スケールで明確にし、本研究の光物理過程の理解に貢献しました。
“Fast and efficient room-temperature phosphorescence from metal-free organic molecular liquids”
Chem. Sci. 16, 17480-17486 (2025).
2025.8.7(学術論文発表)
