長波長可視光吸収を有する金属錯体色素を用いた色素増感光触媒における電荷移動ダイナミクスに関する研究成果が ACS Catalysis 誌に掲載されました。
東京科学大学・前田研究室との共同研究により、長波長可視光を吸収可能なOs(II)ポリピリジル錯体を色素増感剤として用いた光触媒系において、電荷移動過程と水素生成活性の関係を明らかにした研究成果が ACS Catalysis 誌に掲載されました。本研究では、Os(II)錯体が三重項金属–配位子電荷移動(3MLCT)遷移に基づき、800 nm付近までの長波長可視光を有効に吸収できることを活かし、Pt担持半導体系に適用しました。
その結果、可視光照射下においてRu(II)錯体を用いた系よりも高い水素生成活性が得られる一方、Zスキーム型水分解ではレドックスメディエーターとの電子移動が律速となることが明らかになりました。
“Charge Transfer Dynamics in Dye-Sensitized Photocatalysts Using Metal Complex Sensitizers with Long-Wavelength Visible Light Absorption Based on Singlet–Triplet Excitation”
Haruka Yamamoto, Toshiya Tanaka, Masahito Oura, Kelly M. Kopera, Megumi Okazaki, Ken Onda, Thomas E. Mallouk, Kazuhiko Maeda
ACS Catal., 15, 20889-20898 (2025).
2025.12.5(学術論文発表)
