エステルの不斉加水分解は微生物や酵素の特有の反応と考えられてきましたが、当研究室では、キラルな四級アンモニウム塩を触媒に用いてキラルな「OH–」を作りだし、この反応を人工触媒で行うことに成功しました。不斉加アルコール分解、エノールエステルの加水分解を伴う不斉プロトン化などでも高い選択性が得られています。(福岡工業大学蒲池先生との共同研究)
・Yamamoto, E.; Wakafuji, K.; Furutachi, Y.; Kobayashi, K.; Kamachi, T.; Tokunaga, M. ACS Catal., 2018, 8, 1150.
・Yamamoto, E.; Wakafuji, K.; Mori, Y.; Teshima, G.; Hidani, Y.; Tokunaga, M. Org. Lett., 2019, 21, 4030.
・Wakafuji, K.; Iwasa, S.; Ouchida, K. N.; Cho, H.; Dohi, H.; Yamamoto, E.; Kamachi, T.; Tokunaga, M. ACS Catal. 2021, 11, 14067.
・Yamamoto, E.; Kobayashi, K.; Wakafuji, K.; Kamachi, T.; Tokunaga, M. J. Org. Chem. in press.
・山本 英治、蒲池高志、徳永 信、有機合成化学協会誌, in press.